2006年07月12日

そんなに急いで何処に行く?

タレントと接していると、時間の流れが違うのかと思うほど、
答えを出すのが早い。

イーキャストの特徴は、

1、イベントコンパニオンを紹介しない。
  (TV番組とのタイアップなどは別。)

2、登録料、写真代を取らない。

3、レッスンは希望者のみ、且つ最低料金。

4、現場経験を補う意味も含めて、撮影会に参加してもらうようにしてる。
(従って、現場経験が十分な者には、撮影会の参加はない。)


これで頑張っている。


イーキャストがまともな営業活動をして約1年。

正直、随分と所属タレントの入れ替わりがあった。



個人的な理由でここを離れていった者は、芸能界からも卒業してしまった。

芸能界を去らずに、イーキャストを辞めていった者も中にはいる。


どちらの場合も答えを出すのが性急にすぎないかと思える。



芸能界で芽が出ないのは自分の才能がないから。
芸能界で芽が出ないのはイーキャストが自分を売り込んでくれないから。


そういう答えを導き出して、去っていった。








イーキャストで演技のレッスンの講師をしていただいている
アズマッチさんの話を聞いていただきたい。


彼は21歳の頃、上京し小さなプロダクションに入った。
歌手志望だったが、主に俳優として売れていった。


やがて彼の所属していたプロダクションが大きくなっていった。


それとともに所属タレントがドンドン増えていった。

そうすると、タレントの中に不満を持つものが多くなった。
いわく「この事務所は自分を売ってくれない。」




その頃、ちょうど彼も伸び悩んでいた。

彼も悩み苦しんだ。

結果、彼は売れていない所属タレントを集め、小さなライブハウスで
事務所の関係者のみを招待して、劇を主催した。



自分達の魅力をわかってほしい。

そういう思いだったのだ。




彼は事務所の中で最も売れる俳優になり、一緒に劇を作った俳優達も仕事が
順調に増えていった。


ところが彼は自分のやりたいことは歌であるという思いが捨てきれずに
順調だった俳優業にピリオドを打ち、それからは歌に専念してきた。


歌いたい気持ちと伝えたい気持ちが重なり合って、けじめとしてやめていた
俳優業を再開したら、昔と違った思いで演技に打ち込めて、
自分にしか出来ないことがあるかもしれないと今は思い始めていると言う。


伝えたい気持ちの一環としてイーキャストの講師を引き受けていただいた。

とても素晴らしいレッスンをしていただいていると満足している。


ところが彼のレッスンを率先して受けるタレントは、
残念ながら非常に少ない。


おそらくは彼のレッスンが「なんの役に立つか」わからないからだ。
おそらくは彼のレッスンに目に見える効果が現れないからだ。





早く。。。

その気持ちは痛いほどわかる。

むしろ、私のほうが焦っているくらいだ。




しかし、時間の経過が必要な部分もある。

そして何よりも、努力が必要なのだ。



生活の全てにおいて、いろんな努力が可能なはずだ。



いつも思う。
残念なのは私以上に努力しているタレントがいないことだ。

私を突き動かすぐらいの情熱が感じられないことだ。



何もかも捨てて、なりふりかまわずとは言わない。

そうして失ってきたものが私には多いから、
大事にしないといけないことが人生にはたくさんあるのを
今更になって、つくづく気づくことが多いから、


所属しているタレントには、いろんなことを両立させながら
頑張ってほしいと願う。



だけど、我慢しないといけないこともたくさんある。

だけど、頑張らないといけないこともある。




愚痴になってるかなぁ。。。




具体的に言うと、この仕事の難しいのは、仕事が急に入ってくることに
対応できるかというのが勝負どころなんだけど、
みんなそれぞれにバイトをしてるのでその対応が難しいのだ。


それを解決すべく、いろいろ動いた。

アメリカ村のボディラインという服屋の社長に対応してもらえることになり、
その店で働けば、オーディションなどのときは優先的に都合をつけてもらえる
手はずを整えた。

店がアメリカ村なのもいい!
事務所にとても近いから、仕事がなくても事務所に来れる。



(タレントが事務所に頻繁に来ることはとても大事だと思っている。
タレントと接触してこそ、わかることがとても多いから。)



ところがほとんどのタレントが興味を示さない。

いわく
ボディラインの服がゴスロリ系だから。
時給が850円だから。
ボディラインの服を着るのがいや。



交渉して、ボディラインの服を着なくてよいことになった。


でも結果は変わらない。



徒労に終わっている気持ちになる。




経験的に知っている。

友達と遊ぶお金、化粧品や服を買うお金がなくなってくると
「芸能界に向いてない」とか「この事務所は仕事がない」とか
いう子が出てくるのだ。


確かにそういう辛抱が出来ない子は向いていないのかもしれない。
でもナントカしてあげたいと思う親心なんだけどなぁ。。。


この仕事に見切りをつけるのはタレント本人達だ。
タレントは一事業主なのだから。


だけど、できるだけ人生をエンジョイできる環境を提供しながら
努力を促しながら、性急に答えを出さずに済むようにして、
私に時間を与えてもらえるように工夫したいと思ってるんだけど、


いまどきの若者の特徴なのか、

早く、楽に、答えを得たいと
それぞれのタレントが考えているように思えて、悔しい経営が続いている。


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posted by 鉄人ママ at 13:02| 大阪 ☁| Comment(9) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近の子供は・・・というと年寄りくさいが、石の上にも3年という言葉を知らないのだろうかなあと思う。
Posted by デハボ1000 at 2006年07月12日 16:51
 現実に、テレビに出てる若い子達なんかは、小中高生あたりも、けっこういたりしますよね。
 イーキャストの子って、二十歳前後の子が多いんで、余計に早く結果出さないと、旬が過ぎてしまうような、錯覚に陥ってしまってたりしませんか?
 どうなりたいのか? そのためには、何が必要なのか? どういう計画で進んでいるのか? 教科書どおりで、タレントなんて作れないでしょうが、基本はあるように思うんですが・・・。 
 やっぱり撮影会で出会った子達には、幸せになって欲しいです。 
Posted by こぢま at 2006年07月12日 17:18
こぢまさんに賛同です。

私の出来る応援は撮影会に行く位しかできませんが、ほんと幸せになって欲しいです。
Posted by いわさん at 2006年07月12日 18:47
いまどきの若者の特徴…う〜ん耳が痛いですな(;-_-) =3
ママの日記にはいつも共感させられてしまいます。

Posted by granpa at 2006年07月12日 19:30
桃栗3年柿8年・・・。
私は素人カメラマンで約20年・・・。
う〜ん・・・・。(汗)
Posted by 百ミリ使い at 2006年07月12日 22:21
鉄人ママさん、芸能事務所って大変なんですね〜!
華やかな世界の裏には、こうゆう苦労があるんですね。
僕はイーキャスト事務所のタレントさんも好きですし、
タレントさんとファンが親近感がある状態にしてくれてる
社長さんの方針にも共感が持て、これからも陰ながら
応援して行こうと思っています♪
これからも色々大変だと思いますが、くじけず頑張って下さい♪
Posted by あずピー at 2006年07月13日 00:59
タレントさんは、努力も大切だと思いますが、それ以上に生まれ持った「強運」がもっと大切だと思いますよ。
力のあるタレントに気に入られたとか、思わぬ形で人気が出たなどなど・・・・。

関西では吉本興業や松竹芸能は養成所がありますが、どちらも舞台に立つまで残るのはほんのわずかです(自分の知人も、養成所を出て頑張っているけどなかなか上手く行かないと嘆いています)。そのわずかな人間も多くが途中で去っていき、残っている人間も多くが芸だけでは生活できません。
恐らく数年後まで残っている人間の2割前後は誰が売れてもおかしくないとおもいます。売れるかどうかは努力もあるけど、それ以上に運良く受けるかどうかです。
この辺は女性タレントも似てる気がしますよ。
ただ、女の子の場合は男性とは体の造りが違うだけに、精神的な部分も大きく左右します。売れていても耐えられずに去ってしまうのは、男性よりも女性に多いようです。
Posted by MM at 2006年07月13日 01:59
ご無沙汰してます!

これを読んで自分のこととしてビビビ(←古いっ)ときました。

想いを伝えること。受け取ること。そして一緒に夢に進むこと。

「(人生の)スポットライトを浴びたい」そう思ってこの数年やっています。
それなりに普通に頑張ってます。

普通に。

でも
普通じゃよくできても普通。もしかしたら それ以下。

ありがたいことにずっと私に言い続けてくれている人がいます。

私をみてとてもじれったいと思う。
それでも、何年も面倒見ていただいている。

どんなに環境が整っても、本人がどうありたいか、想い念じているかが問題。

普通に頑張っている私は、それなりに結果はでている。
でも、
普通なんていやだ。

そう思っているのを知っているので、ありがたいことにサポートし続けてくださる人がいる。

30歳超えてやっと感じとる私みたいなのもいてますから(^^;)

本人がこうありたいと強く思っているのなら伝え続けてあげてください。

ママがその人の可能性を感じるのであれば伝え続けてあげてください。

自分の話をしてしましましたm(--)m
しかも
自分のモチベーションがあがりました。
ありがとうございます。

Posted by 踊れる柔道家 at 2006年07月13日 03:01
ママ
人間も、畑の野菜も
海で漁をして網に入った魚も
なにもかも同じ
期待にそぐわないときもあれば
そうでないときも

昔、サクラの家がすごい苦しかったとき
皆が帰っても
親父がひとり波打ち際で投網を
それを朝、母が売りに
それの売れ具合でその日のご飯が・・・

そういうことを思い出した。父の気持ち。
母の辛さ。
引き合いに出すのはおかしいとわかってるけど
まだ行けると思うなら行きましょう。
貧乏の辛さと比べるのも変だけど

歯をくいしばった親父の気持ち、母の悔しさ
いまごろ判る年になって
ママ
本当に応援したくなる
ブログのコメントしか書けない
自分だけど
Posted by さくら at 2006年07月13日 19:45
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